現在、日本の林業においては、高度成長が始まった1960年代に植樹した木質資源の伐採時期を迎えています。しかしながら木質資源の利用低迷により(木造家屋の減少、デジタル家電によるペーパーレス化が利用低迷を促進しています)、伐採をしても採算が合わないために、伐採を可能な限り延長している実情があります。伐採が延長されると、森林密度の増加による質の低下、新たな植林が進まない、成長した木は二酸化炭素を吸収しない等の、地域資源循環に支障があります。わたしたちは、木質資源の新たな需要先として熱(サーマル)利用に着目し、経済価値の高い電力へ変換する発電事業を推進することにより、林業の活性、地域雇用を促進し資源循環型社会の実現に貢献できると確信し、グリーン発電大分を設立致しました。
日田の森林は原木が豊富な一方、放置された間伐材も多い。これを木質チップ燃料としてバイオマス発電で有効活用することで、森林再生に貢献いたします。
森林の健全育成への貢献
森林機能を十分に発揮させるためには間伐や伐採など適切な森林保全が不可欠です。それに伴って発生する林地残材が燃料としての価値を持つことで、健全な林業経営にも寄付し、森林の保全・育成に貢献します。
安心・安全に発電所を運転する取組み
発電設備全体の機械装置はコンピュータによる自動化が図られています。3交代・24時間体制で発電所全体の運転操作を監視し、発電所の安全運転を支えています。
地域の活性化
林地残材など地域の未利用資源の収集・運搬による林業の活性化、バイオマスエネルギー供給施設や関連施設の管理運営といった新しい産業と新しい雇用が発生し、地域社会の活性化に貢献します。
環境保全への取組み
ボイラーで燃やした後の排煙は、集じん・バグフィルターを経て、微細な粒子や有害物質を除去した後、安全に排気されます。 冷却用水は地下水脈より取水・浄化し、放水は温排水の影響を抑制するための排水処理設備で最適化しています。